就職活動 その一

東京のビル ハローワークで紹介状をもらった二日後、二社面接に行ってきた。一社は午前に神田。もう一社は東京八重洲に午後である。

 前日、二年半伸ばした髭を切り落とし証明写真撮影、履歴書と職務経歴書の作成、久しぶりに着るスーツのチェックをして寝たのは夜の二時。なんか学生時代の就職活動を思い出すな。

 一社目は設立十年程度で従業員約二十名の会社。雑居ビルの六階に事務所はある。広さは六〜八畳程度。大きな事務机が二つに会議用の四角いテーブルと椅子が置かれていて窮屈な感じがする。中には五十台の男性二人に四十台の女性が一人。男性は社長と営業部長らしい。応募書類を渡しすぐに面接開始。職務経歴書を元に経験と得意分野について聞かれる。こちらが拍子抜けするほど話はとんとん拍子に進み、いつから働けるか、月にいくら欲しいか聞かれる。金額は相場がわからないので希望は言わず逆に幾ら位もらえるか質問。社長がう〜んとうなった後にだいたい三十云万円かなと返答。まぁそんなもんかなーと思い他にも受けている会社のあることを伝え良い案件があったら連絡してもらうようにお願いして終了。

日本橋 契約で三十云万か・・・正社員と比べて保険や年金も自分で入らないといけないしボーナスもないから厳しいなぁ。

 二社目は設立数年の従業員約二十名の会社。所在地に行ってみると別の会社名のオフィス。あれれ?おかしいなと思っていたら五十台前半の男性に協力次郎さんですか?と声をかけられる。そうだと答えると階下の会議室に通された。話を聞くとここはレンタルオフィスで何社も入っているそうだ。以前日本で仕事をしている時にレンタルオフィスを使っていた取引先があったので違和感はなかったがびっくりした。こちらも話はとんとん拍子。ここでも金額の話になり質問したら月四十五万プラスマイナス五万程度らしい。増減は元請との契約金額によるそうだ。今すぐには具体的な案件は紹介できないが探せばすぐに見つかるらしく、後日連絡をもらうことにして終了。

 契約社員といえ思ったよりも順調すぎて拍子抜け。協力隊活動も業務経験として認めてもらえた。一社目と二社目の提示条件が違うのが気になる。どちらが適正価格なのだ???

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