15-1 帰国

15-1と我が迷友(?) 七月下旬、任地が同じだった14-1の隊員から連絡があった。彼は任期を一年延長して私より三ヶ月遅れで帰ってきたのである。帰国オリ二日目で新宿に行く、15-1も数人いるから飲もうと誘われた。

 その日は台風の接近が報じられ、多数が家路を急いでいる中、私は自宅とは反対の新宿である。携帯電話で連絡を取りアルタ前で落ち合う。彼と15-1が4人。軟弱色白日本人を見慣れてしまうと彼らがみんな黒く感じる。さあ移動するかと、飲み屋の呼び込みに捕まりそこに決めたのが失敗。狭く、騒々しく、料理が貧相。呼び込みは信用できんな。

 エクアドルの出来事を聞いたが以前は身近に感じていたのが遠い事のように感じた。(物理的に遠いって事じゃなく、心理的にも遠くなった感じがする。)今日集まったメンバーは関東から離れた場所に実家があり全員地元にいる予定らしい。でもエクアドルで任地が遠かった人は日本の方が早く会えるんだけどね。ただし、交通費が10倍以上も違うのは玉にキズではあるけれど。

 二時間経ち、私の同期エクアドル隊員が合流し、店を変え、少し雑談をし、翌日仕事だったので私は席を辞した。台風なんてどこ吹く風、雨は止み、風も微風。これは台風も吹き飛ばす彼らの前途を暗示しているのだろうか。

 それでは、またどこかで。

表紙へ/活動終了後一覧へ