カウンターパートからの連絡

職場の同僚 二〇〇七年末カウンタパートから久しぶりにメールが届いた。最初の一通目は簡単な挨拶のメール。それに返信したら二通目にスペイン語まだ忘れていないんだねとメールが届き再び返信したら私が職場を去ってから職場で起きたことと彼の近況を書いてくれた。

 それによると職場は以前より状況が良くなったらしくWord、Excelの講義だけではなくプログラミングやサーバ構築の講義も担当しているそうだ。
※1 私のいた頃、カウンターパートはWord、Excelの講義だけ担当し、レベルが低くて嫌だとぼやいていた。

講義風景 それに私があれほど頼んでもなかなか届かなかった機材が最近、気前良く導入されたそうだ。デスクトップPC、ノートPC、プロジェクター、構内に無線LAN、256kbpsの常時接続回線が入ったらしい。
※2 256kbpsは日本からすると低速だが、エクアドルではましな方でそれでも月額使用料云万円を払う。

 ただし、これは政府の政策に則っているからでいつ元に戻るかわからないとのこと。
※3 エクアドルは政情不安のため四年の任期を全うできた大統領はほんの一部。それを危惧していると思われる。

 また、私がいる間に大学の5年の課程を修了してIngenieroの学位を取得したが職場の評価制度が変わるらしくまたMasterの学位取得を目指して大学で勉強をしているそうだ。ただ、大学の講義の質が低かったり、働きながら学校に通っていたり、色々と大変な模様。

職場 他にも私が職場を去ってから、エクアドルでクーデターが発生し地区代表者の図書館のおばちゃんがその地位を追われたこと。私の知っている職場のメンバーは相変わらず在籍していて前述の通り評価制度が変わることに伴いほとんどの人が大学に通っていること。また、JICAのプロジェクトで大量の機材が導入され、講師が増え彼らはグアヤキル、キト、国外に研修に行ったことを教えてくれた。

 私の企画した講義はなくなってしまったがあの講義でカウンターパートにサーバ構築やネットワークの分野の技術移転はできたようだ。あの頃は肩ひじ張って自分の企画した講義をいかに残すか考えていたが今となってはあそこまで固執する必要はなかったかもしれない。おいらの教えた事がカウンターパートや生徒の役に立てばそれは立派な技術協力だったのかなと思う。(負け犬の遠吠え!?)

※写真上は2004年末に職場の同僚を撮影。写真中は私の講義風景。写真下は私の働いていた教室のある建物。

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