2004クエンカ独立記念日

市庁舎の前に揚げられた旗今年もクエンカ独立記念日のイベントは盛大に行われた。昨年は3連休だったが今年は10/30,31の土日と11/1の特別休暇、11/2死者の日、11/3クエンカ独立記念日となんと5連休だった。

最初の3日間は他の町へ出掛けていたが他の2日間はクエンカにいた。その2日間と新聞で集めた情報をここに記す。

エクアドル人はミスコンテストが好きなのは既に書いた。この期間中だけでもReina de Cuenca, Reina de los barrios, Chola cuencana, etc.少なくとも5つのミスコンテストが実施された。以下、私の見たイベントの様子を書く。

・闘牛
10/30,31と11/2に実施。10月の2日間は普通の闘牛で11/2は馬に乗って牛を倒すレホネアドールと呼ばれるマタドールだけが登場。私は11/2に見に行った。11/2は10ドルと5ドルの席。マタドールは3人いて1人はエクアドル人、他はスペイン人。牛は6頭登場。スペイン人は上手だったがエクアドル人が下手糞だった。

エクアドル人一回目の登場では止めのサーベルを5回ほどしくじり、途中退場。他のマタドールが止めを差していた。二回目の登場では前回の失敗を挽回しようと頑張りすぎたせいか牛の攻撃を受け落馬。運の良い事に牛は彼を攻撃せずに馬を攻撃し続けたので特に怪我は無かった様子。他の人が助けに入り牛はその人達へ角を向けた。彼は再び同じ馬に乗って最後まで頑張ったのは根性があると言えるかもしれない。ただし止めのサーベルを刺し下馬して牛を追うこと10分以上牛が倒れなかったのはどうかと思うけどね・・・

※写真左は駄目レホネアドールが牛と戦う図。中は失敗して騒然とした図。右はスペイン人のレホネアドール。

・クエンカ各地区ミス候補者の行進
11/2の昼頃実施。Miss Barrios de Cuencaってクエンカの各地区から集められた代表の中からミスを選ぶコンテスト出場者の行進。各自装飾されたピックアップの荷台や消防車の上に乗って登場。出場者は10人以上いるのに参加したのはわずか7名。しかもみんなあまり可愛くない・・・最初の車がパルケカルデロンに差し掛かった時、人だかりが殺到。翌日の新聞を読んだら車にくっつけてあったパナマ帽を盗ろうと殺到したらしい。なんて事するんだか。

他にも最後に来た車は遅れて発車したらしく前に追いつこうとかなりの速度で私の前を通り過ぎていった。新聞は主催者の不手際を糾弾する記事を書いていた。確かに出場者を全員集められない、1時間近く遅れて始まったのに車列の整理もできないなんてひどい運営だ。

※写真はパレードの様子。

・独立記念式典
11/3の朝にカテドラルの前にあるパルケカルデロンにて実施。会場には軍の楽隊が脇に、着剣したライフルを肩に担ぎ迷彩服を着た軍人が6人ほど正面に立っている。通路の脇には青い帽子と上着に白いズボンに黒いブーツを身に着け長い槍を持つ軍人が並んでいる。まずクエンカ市やアスアイ州の要人、国会議員が横一列になって登場。まず国歌やクエンカの歌の斉唱があるのは日本と同じ。しかしこれからは日本の様に挨拶がある訳ではなく呼ばれた要人が花で作られたクエンカ市の旗やアスアイ州の紋章の隣へ行って1人ずつ写真を撮られて会は進む。淡々と約30分で終わった。現職のクエンカ市長は終わる数分前に姿を見せた。市長が遅れんなよ。しかも選挙で落選したから今年で最後なんだからさ。

※写真は式典の様子

・軍事パレード
11/3の午前にアベニーダ・ソラーノにて実施。開始30分前に着いたらパレードの通る沿道には凄い人。その為あまり良い場所で見る事ができなかった。最初に大きなエクアドル国旗を軍服の男が持って歩き、後にライフルを担いだ軍人、トランペットや太鼓などの楽器を持った楽団、馬の上で抜き身のサーベルを構えた騎兵隊が続く。軍人だけではなく軍服風の制服やTシャツGパンに身を包んだ軍事学校の生徒も参加している。

途中、趣旨が少し変わりインカ時代、植民地時代、独立後の軍服を来た集団が歴史を追って登場した。その次は機関銃やバズーカーを持った重装歩兵が登場。最後は迫撃砲を積んだトラックや野砲を引いたトラックが走る。最後に貴賓席の前にいた楽団が去り終了。この時に貴賓席にいた今年のミスクエンカを見たがあまり好みのタイプじゃなかったな。

※写真左と中はパレードの様子。右はミスアスアイとミスクエンカ。

たぶんこれが私の見る最後のクエンカ独立記念日だろう。それでもまぁこんなもんかなって感想ですね。

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