14年度2次隊クエンカ送別会

カハスクエンカよりバスで約40分行った所にカハス国立公園はある。ここは標高約4000メートル(富士山頂より高い)に位置し約28500ヘクタールの敷地に(東京ドーム何個分?) 日本では見た事のない植物が群生する湿地・森林、最高4500メートルある岩山、そしてマスが生息する200以上の湖が広がっている。

クエンカにいた14年度2次隊隊員の送別会を兼ねてここでキャンプを行った。参加者はクエンカ近郊に住む協力隊員で合計8名。

前日に買い物をして当日は10:00にバスターミナルへ集合。バスのチケットを買おうとしたら売ってもらえず、バスの代わりに探した10人乗りの車が約束の時間に約30分遅れてきたり初っ端から嫌な感じ。

花その予感が当たったのか案の定カハスは叩き付けるような大雨だった。前日に雨天中止と言っていたが誰も弱音を吐かず雨具を着けてぞろぞろと出発。目的地は歩いて約2時間の所。歩き始めてすぐに1人滑って尻もちをつく。その時の彼の弱気な発言「これ以上行って意味あるの?ここでキャンプしようよ」 勿論無視して目的地へ向かう。しかし、それだけ酷い天気だったのは確かだ。

目的地に着くと雨は止んだ。テントを張り、薪を拾い、料理の準備をした。夕食は海鮮鍋。拾った薪は湿っていたので殆ど役に立たず持ち込みの薪で火を起こした。鍋の出来は出汁が効いて最高。夜が更けると曇っていた空が晴れ星が瞬き始めた。標高が高いのと周りが暗いのでクエンカよりも良く見える。夜遅くまで話をして3人用テントの中に男5人で就寝。狭くて寝返りが打てなかった・・・

参加者一行翌朝、天気は晴。散歩して植物や景色を楽しむ。空や山がそのまま映る湖、鮮やかな色でかわいく咲く花々、白い糸が流れているように見える滝などなど印象的な物にいくつも出会う事ができた。

帰りは往路と違う道を約2時間掛けて車道まで歩く。車道に着いたら雨が降り出した。始めは弱く次第に強く、やがて雹が交じり始める。雨の中、バスを待つ事約20分、一台のバスに無視され。更に待つ事約40分。今度はバスが止まったが普段の2倍の料金を払えと言われた。もう我慢できずそのバスでクエンカへ。

エクアドルでは送別会を各隊員の任地と首都のキトで出発の前日に行うのが普通。任地の送別会は近くに住む隊員だけで行われる。キトの送別会は全隊員に声がかかるが行くのは都合のつく人だけ。私はキトの送別会には一回も参加せずに終わると思う。任国によっては全隊員が揃ってやる所もあるらしいけど、エクアドルの様に首都へ行くのにバスで10時間以上かかる隊員が多い国では無理だろうな。

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