大学訪問

教室クエンカの北35Kmにアソーゲス市はある。そこの大学で働いている生徒に誘われ教室等の設備を見に行った。町外れのバスターミナル近くにその大学はある。建設、土木、情報処理などの学科があり全校生徒は約3000人の私立大学だ。

情報処理科には常勤講師が20人いてそれとは別に4人システム管理者がいるそうだ。早速教室を拝見。そこには17台のコンピューターがありRed Hat9とWindowsXP Professionalのデュアルブート構成になっていた。インストールプログラムはVisual Studio6.0とMicrosoft Office2003。必要な時にOracleやVisual .NETをインストールするそうだ。OSとアプリケーション共に正規のライセンスを購入済み。エクアドルでは珍しい。全部で教室は4つあり合計105台のPentimu4搭載のパソコンがあるそうだ。私の見た教室ではPemtiun4に256MBのメモリー、40GBのハードディスクを積んでいた。

サーバークライアント管理の為にWindows2003 Enterprise EditionでActive Directoryを構成している。コントロールパネルを見えなくしたりアプリケーションのインストールを禁止したりSUSをサーバーを使用してパッチ管理をしたり短時間しか見ていないが真っ当に機能しているように感じた。

スイッチ次にサーバールームを見せてもらう。サーバーとして機能しているのは2台で両方Windows2003。ひとつはドメインコントローラー、DHCP、DNS、ウィルスソフト管理、Web、メールサーバーとして機能していた。もうひとつはMicrosoft ISAサーバーを積みファイヤーウォールとして使っていると言っていた。ISAサーバーを初めて見たがどの端末からのトラフィックが多いか、どのプロトコルの使用が多いかなどグラフ化されて表示され使いやすそうな感じ。ファイヤーウォールサーバーは自作パソコンだったがもう一台はIBMのXシリーズ(PCサーバー)入門モデルを使用していた。CPUはXeon 2.8Ghz、1GBのメモリーにRAIDディスクでミラーリングを構成している。両方のサーバーにはネットワークインターフェースが2枚使われルーター機能を果たしている。ネットワーク図を見ていないので正確な事はわからないが構内でサブネットを二つに分けて運用している模様。インターネット接続は衛星通信の専用線。速度は512か768kbps。月料金は1500ドル程度と言っていたな。私立大学だから金には困っていないようだ。

ファイヤーウォールサーバー彼らも協力隊に興味があるらしくJICAのホームページを見たと言っていた。JICAのページは大きな誤解を与えているようで協力隊は金銭や機材の贈与の付属した人材派遣事業として理解されていた。専門家は確かに使える予算が大きいが協力隊は全く予算が無いという事。そしてこの大学のようにお金に困っていない所には派遣は難しいという事を説明した。JICAに報告はしておくがそれから先は君たちの交渉しだいと言っておいたがどうなるか。私見としては金があるなら外国人講師を雇えば良いだけだと思う。

他には一日だけでよいから講演をしてくれと言われて講堂に連れて行かれた。最大250人の入る中規模な施設でIEEE802.11の無線LAN(最高速度2Mbps)が入っていると言っていた。今だったら当時より安くて速い無線LANが入ったのにと思いながらも流行るであろう無線LANを早々にインストールしている事に感心。講演のお題が決まったらやっても良いよと答えて訪問終了。

思った以上にしっかりしていてビックリ。約束通り調整員には報告するがこういう所に協力隊員が入ったら私とは違う苦しみがあるんだろうな。

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