クエンカでは毎年1月6日にディアデ イノセンテ (Día de los inocentes)と呼ばれるイベントがある。この日の夜は男性が女装したり女性が魔女の格好をしたりと仮装した人を町の至る所で見られる。昨年までは市中心部のボリーバル通りで行列が行われていたが今年は中心部から少し南へ外れたソラーノ通りで実施された。
19:00頃にソラーノ通りへ到着した。車が入れないように警察がガードしており歩行者天国になっている。それなりに人はいるがまだまだ少ない。夜が更ければもっと多くなるのだろう。土に芝の生えた広い中央分離帯には食べ物、マスクなど売る屋台が出ている。所々でおぞましい女装の集団がサンドイッチとかチャンチーター (子豚ちゃん) と叫んで道行く女性を囲んで辱めている。
行列の数は思っていたより少なかった。印象に残ったのはある大学の行列で仮装が日本(忍者、相撲取り、着物)、中国(竜など)、韓国(韓服など)がごちゃ混ぜになって中国文化紹介ってタイトルだった。もう何でもありですな。
男性が女装するのは生まれたばかりのキリストをヨセフが女児の格好をさせてエジプトへ逃がした聖書のエピソードに因る。12月28日が一般的にディアデ イノセンテと呼ばれ日本のエイプリルフールと同じくその日は嘘をついて良い日になっている。