ケチャップ泥棒

被害にあったズボン。良く見るとシミが・・・ケチャップ泥棒は全世界で発生している犯罪の手口だ。具体的に手口を説明すると観光客の背中にケチャップ等の汚物を故意につけて背中が汚れていると親切を装い声をかけ、拭くのに邪魔だからとショルダーバッグ等を外させそのままひったくって持って行く方法である。

実は私はクエンカで2回遭遇している。ここではケチャップではなくうす茶色の甘い臭いのするベトベトした液体を使っているようだ。1回目は語学研修中だったから着任して1ヶ月程度の頃で2回目は着任してちょうど半年の10月8日に遭った。2回とも「Sucio」(汚れてる)と声を掛けられ振り向くとティッシュペーパーを準備した男が立っていた。私はもともとケチャップ強盗の存在を知っていたので無視するに限ると「Chao」(じゃあね)とだけ言って相手にせずさっさと立ち去った。

2回ともカテドラルのすぐ近くで遭遇したので泥棒はこの付近にいる模様。何も盗られてはいないのだが家に帰った後に汚れた上着とズボンを洗わないといけないので何かと面倒。

半年で2回。このペースだと残り6回も遭わんといかんのか!?もう2回も遭えばネタとして十分だよ。次はあえて何も入っていない鞄に「No le tocaste nada」(はずれ)って書いた紙でも入れて盗られてみるか?更に詳細なレポートが書けるけどそんなに暇でもないから止めよ。どうかもう遭いませんように!

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