カルナバル

家族総出で屋根に登り攻撃する図エクアドルにはカルナバルと呼ばれる祭がある。カルナバルとはカトリックの行事で別名謝肉祭とも呼ばれ四旬節直前の3日間または8日間行われる祭である。
※四旬節(しじゅんせつ)・・・キリスト教の復活祭前40日間の斎戒期間

日本では英語のカーニバルと呼ぶほうが一般的だろう。ブラジルのリオではカルナバルの最中サンバのリズムで踊り狂う。しかし、エクアドルでは水を掛け合うのだ!

攻撃手段としては
・水鉄砲(まだ許せる)
・水風船(直撃はキツイ)
・バケツで水ぶっかけ(被害甚大)
・ホースで放水(これはホントに勘弁)
・小麦粉(水と一緒に使われるとこびり付いて取れなくなる)
・泡の出るスプレー(臭い)
・生卵(当たったら痛そう・・・), etc.

ホースで攻撃する図←ホースで道行く車を攻撃!

エクアドルでは今年2/22〜2/24の3日間が本番だった。しかし、1ヶ月以上前から攻撃が始まる。これは今年に限った事ではなく恒例らしい。1月になるとスーパーの棚にカルナバルグッズが並ぶ。そこには水鉄砲・水風船・スプレーなど馬鹿騒ぎの為の商品が陳列される。日本人から見ると不思議な売り場だ。

本番の3日間が最も激しい。親・子供・爺ちゃん・婆ちゃんなど家族総出で家の屋根に登ってバケツ、水鉄砲、水風船などで道行く人を攻撃したり至る所で大人同士の水の掛け合いが繰り広げられる。

私の被害は水風船直撃1回。スプレー3,4回。水鉄砲10回程度だった。カルナバルの期間、旅行に出ていたせいか思っていたよりも被害を受けた。晴れているのに傘を差したりカッパ着たり対策を講じたが何も防御をしていない時にやられる事が多かった・・・

日本人でも参加して大いに楽しむ人もいるが怒る人がほとんどだ。私も3日間だけなら相手をしても良いが1ヶ月前からはさすがに勘弁。インターネットに繋ぐためにノートパソコンを持ち歩く事があるのだがその時に攻撃にあったらシャレになりませ〜ん。(今年は大丈夫だった)

もしエクアドル人とカルナバルを楽しみたい方は日本で売っている電動水鉄砲を持ってくるべし!こっちの水鉄砲は旧式だから必ず勝てます。私の分も持ってきてくれれば共に闘います。(笑)

ちなみに南米で盛大にカルナバルを祝う有名な都市はリオデジャネイロ(ブラジル)、クスコ(ペルー)、オルロ(ボリビア)である。多くのダンスチームが出場し観光客もかなり集まるそうだ。これらの都市では水掛けは・・・たぶん無いはず(笑)

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