ファッションショー

会場2004年6月4日夜 クエンカで働く婦人子供服隊員主催のファッションショーが市中心部で行われた。計画構想含めて約7ヶ月。私も早い段階から教えてもらっていたのでやっとこの日が来たのかと感じた。

坊主頭以外の参加者は三つ編み(トレンサ)にしなきゃいけないと号令がかかったので仕事を少し早目に切り上げて彼の学校へ。私の髪はそれ程長くないため痛いのに無理やり小さな三つ編みをいくつか作られて終了。出来上がりは何かの罰ゲームみたいな感じ。何も悪い事していないのだけど・・・

開始の約2時間半前に会場入り。市中心部にあり普段は市営美術館として使われている雰囲気の良い建物。ここが彼の戦場になるのだ。

音楽隊私は撮影係として呼ばれていたので始まるまで仕事はない。そのため雑用でファッションショーの最後に彼に渡す花束を買いに行った。真っ赤なバラの花束約75本で7ドル也。日本じゃ考えられない安さ。持つとかなりの重み。歩いて会場まで帰ったがバラの花束持って歩くのって恥ずかしいね。主催者に気付かれないように花束を持ち込み、渡す予定の人に飾りのリボンが欲しいと言われ再び外へ。リボンなんて買った事ないからどこに売ってるかわからん。それでも適当に店に入って聞いているとなんとわずか3件目でピンクのリボンと無事対面。クエンカ在住1年強は伊達じゃない!?

あっという間に時間は過ぎ、開始時刻を過ぎる。私は会場の外を担当。モデルが歩いてポーズを取る所。照明があるが写真を撮るには少し暗い。デジカメの性能を信じるしかない。予定より約3分遅れてスタート。テーマは制服、カジュアル、日本文化紹介、正装(ドレスや着物など)の4つ。ファッションショーの最中はギター、バイオリン、キーボード、トロンボーン、サックスの生演奏が続く。

途中、デジカメの電池交換で何組か撮影できなかったが写真は赤点ギリギリ通過の出来だった。最後にモデル全員が歩いた後に主催者の隊員が会場を一周してブラボーの声と拍手と共に無事30分間のショーが終了した。

<ファッションショーの写真>
最初のモデル カジュアル 浴衣 ドレス 学校の制服 ショーの最後は紋付袴に白無垢

彼はこのファッションショーを行うために3000ドル以上自腹を切ったそうだ。やりたい事があっても事務所から支援を得られないのであれば自分で都合する。(今回は自分でやりたいからほぼ全額自分で払ったそうだけど) 日本へ帰ればまとまったお金を協力隊事務局からもらえるのだから活動の幅を広げる為には考えられる選択肢だな。その使い方によっては配属先を堕落させる事になるので運用は難しいが仕事と直接的に関係ない所であればありかな。まぁおいらはもう金がかかる事はないだろうけど。

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