就職活動 その三

業務経歴書 その二が終わった二日後、二社目にも断りの連絡を入れ、履歴書と職務経歴書を送った会社から面接に来てくれと連絡が来た。

 どんよりとした雲に空が覆われた水曜日、私は四社目の面接を受けた。ここは他の三社と違い、従業員100人とそこそこの規模がある。月曜にメールで面接に来て欲しいと連絡があった。そのメールにその会社の職務経歴書が添付されていて事前に提出させられるなど他社と比べて手順が多い。ちょっと大きくなると対応が違うのだな。

履歴書 その会社は銀行の入っているビルの六階にあり小奇麗な印象。受付で内線を鳴らし担当者を呼び出す。すると三十代前半の女性が現れ入口脇の会議スペースに通され女性からどれ位の期間働くか、なぜ転職するのか等のアンケートを渡され記述。

 それが終わった頃に女性が戻ってきて会社の概要と就業制度について説明を受ける。他の会社と違ってここは三ヶ月目から会社の厚生年金と健康保険、それに雇用保険に入れるそうだ。派遣社員って感じかな。受験者が多いのかかなり機械的な感じを受ける。ま、今までは社長と直接対話だったから色が見えて面白かったっちゅうのもあるんだろうけれど。

 その後、年齢的に私と同じか少し上の技術担当の男性が入り今までの経歴について提出した職務経歴書を元に説明して質問を受ける。質問が終わると男性が退席し、女性から性格診断テスト(SPI)を渡された。なんだか色々やらされる所だな。

求人情報 テストが終わり渡されたパンフレットを見ながら女性が戻ってくるのを待つ。サーバー監視系の自社開発ツールが看板で、その他バックアップの機械を売る権利を持って大手にOEMで下ろしたりしているようだ。他に人材派遣事業をやっていてその部門に私は応募した模様。

 さてさて女性が戻ってきてこれで終わりと思っていたらすぐに紹介したい仕事があるとのこと。興味があるならこの後すぐどうですか?と質問されたのでお願いする。 すると先ほどの男性と四十代の上司らしき女性が登場。どうやらこの会社に常駐して客先やら社内やらの雑用をする仕事のようだ。例えばクライアントにサーバーのインストール、客先でのサーバー構築コンサルティング、サーバー移設サポート、派遣スタッフの相談員、社内サーバーの運用などなど盛りだくさんな内容。

 最初の半年は契約でその後正社員に採用する方向らしい。もし興味があるなら役員面接を受けて欲しいと言われた。各種条件については翌日以降にメールで連絡してくれるそうだ。ま、雑用は嫌いではないけれどどれ位の金額が出てくるのか。技術を磨くなら三社目、楽しそうに仕事をするなら四社目。さて、私の値段はおいくらですかね。

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