就職活動 その四

江戸川河川敷 その三の翌日、四社目からメールで連絡があった。どんなもんかと目を通してがっかり。100%交通費が出るのと三ヶ月目から社会保険に入れるのは良いのだが、最初の三ヶ月の試用期間は給料的に普通に正社員で就職するのと変わらん・・・試用期間が終わってそのまま契約社員を続けたい場合、役員面接に通る必要があるらしい。本採用になれば普通に社員で働くよりは良いのだが面接で落ちるリスクがあるよなぁ。という訳で早々に断りの連絡を入れた。

 そして再び三社目に契約したい旨連絡。どんな仕事をしたいのか、希望の金額がいくらか聞かれ営業から連絡があると言われて電話を切る。すぐに電話があり案内できる案件があるって事で翌日会社訪問の約束をした。

 そして会社の営業と一緒に行った客先にて。この会社は社員約300人で大手から仕事をもらっているようだ。三十代後半のマネージャーが約束より少し遅れて登場。何ができるか、どの分野で仕事をしたいか質問された。今まで私はどこでも融通が利くように広く浅くやってきたのだがここで仕事を得るならスペシャリストでないと駄目らしい。

自分の部屋 例えば前の会社でAIX(IBM製のUNIX)を使っていたのだが、それだけでは駄目で今ならTivoli(サーバー管理ツール)、WAS(ウェブアプリケーションサーバー)、DB2(リレーショナルデーターベース)のどれかが使えないと話にならない。Windows系の技術者はActive Directory(ディレクトリーサービス)かISA(プロキシ、ゲートウェイ)ができないと駄目。やろうと思えばなんとかなるんだろうけど嘘をつくのは好きじゃない。かなり謙虚に答えたらマネージャーの目にはどうしようもない技術者に映ったようだ。だって「Tera TermでUNIXを操作できる?」って聞かれちゃったよ。
(こんなの知識のない新人でもできること)

 一般論として雇用側は面接ではできると言ったのに実際、駄目な人がいるって嘆いているけど、こんなお茶目な質問をするんだったら最初は正直な人が、嘘付くようになっても仕方ないのかなって気もする。まぁ、エクアドルで自分の利益の為に嘘つく奴が大嫌いになったおいらは売れなくても嘘はつかないけどね。

 ちなみに正社員ではなく短期プロジェクトごとに契約するつもり。私が選んだ会社は二次請け、三次請けで人材派遣をしている。人材派遣とは言っても派遣ではなく請負の契約を結んで人を送る脱法派遣。ま、中小IT企業は人身売買で食っているからこれが普通。だから私は個人事業主として契約して社会保険、失業保険、労災には入れない。もちろん交通費もボーナスもない。でも正社員と比べると融通が利くからこの待遇を選んだ。

 さて、評価の低い技術者はどんな仕事を紹介してもらえるのかね。案外、仕事なかったりして。(爆)

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