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エクアドル概要

正式名称: エクアドル共和国 (República del Ecuador)
漢字表記: 厄瓜多, 厄瓜多爾, 依怪佗爾 (どれも読めない・・・)
名前の由来: スペイン語で赤道を意味する単語「El Ecuador」より
面積: 276,370平方キロメートル (本州と九州を合わせた広さに近い)
首都: キト (Quito)
政治体制: 議会制民主主義
主要都市: グアヤキル、キト、クエンカ
公用語: スペイン語 (一部でケチュア語も使われる)
独立記念日: 8月10日
通貨: アメリカドル
宗教: カトリックなど
人口: 約1,200万人 (2001年)
都市と村落の人口分布: 都市61% 村落39% (2001年)
男女比率: 男性49.5% 女性50.5% (2001年)
人口増加率/年: 2.1% (2001年)
文盲率: 8.4%
日本との時差: マイナス14時間

国旗について

エクアドル国旗国旗の意味
黄色は富と太陽と田園。青は空、海、アマゾン川。赤は独立時に流された血を表している。
中央の紋章にはコンドル、火山、青空、商船と黄道が描かれている。

※1 エクアドルは元々グランコロンビアという国に属していた。それが現在コロンビア、ベネズエラ、エクアドルに分離している。その為その3ヶ国の国旗は良く似ている。
※2 黄道とは? -> 地球上から見て天球上を太陽が一年かかって一周する軌道。

どこにある?

南米大陸の北西に位置しコロンビアとペルーに国境を接している。
日本から来る場合はヒューストン経由のコンチネンタル航空を使うのが一番早い。

世界地図

エクアドル地図

国土の特徴

エクアドルは3つの地方(コスタ・シエラ・オリエンテ)とガラパゴスの4地域に分けることができる。

コスタ (Costa)
エクアドル西部の海沿いが該当する。標高は0メートルから1000メートル程度。気候は熱帯。代表的な都市はグアヤキル。貿易港として栄えている都市が多く経済の中心とされている。ここで話されるスペイン語は隣国のコロンビアやペルーと同じくSを発音しない。陽気な人が多いと言われる。

シエラ (Sierra)
コスタとオリエンテに挟まれたアンデス山脈地方。標高は約1000〜6000メートル。気候は昼間が暑く夜寒い。暑いと言っても湿気がないので建物の中へ入ると涼しい。首都のキトが代表的な都市であり政治の中心となっている。コスタと異なり一般的に静かな人が多い。

オリエンテ (Oriente)
エクアドル東部の熱帯雨林地方。標高は約500〜1000メートル。熱帯雨林気候。人口10万人を越える大都市は無い。コスタやシエラはインフラ整備がある程度されているがオリエンテは他地方と比べて開発が遅れている。人口がコスタ・シエラと比べると大幅に少ないのが原因であろうか。ジャングルの奥地へ行くとまだ昔ながらの生活をしている人々がいる。

ガラパゴス (Galapagos)
ダーウィンの進化論で有名になった群島。本土から西へ約1000キロメートル離れた所にある。エクアドル観光の目玉であるが過多な観光客の流入、移民による生態系の破壊、密漁等で環境破壊が進んでいると言われる。

エクアドルの服

チョーラクエンカーナダンス服に関してボロを着ているとか民族衣装を着ているとか裸だとか誤解している人がいるかもしれない。(いないか?) 実際はスーツを着ている人もいればTシャツGパンの人もいたり基本的に日本とあまり変わらない。

ただこちらの女性は体の線を見せる服を着るのが普通である。どんなに体の線が崩れていてパツンパツンになっていてもそれはお構いなし。例えば太った女性でも腹の出る服を着るのは当たり前。(言い換えると大黒様が町中を闊歩しているわけです。縁起が良いって!?そんな良い物じゃないですよ) あとは伝統的衣装を着て歩いている人も良く見かける。

女性は白いブラウスに(薄汚れて茶色っぽくなっている人もいます)下はオレンジ、紫、緑、黒など様々な色のスカートを履いている。男性は白いシャツに黒い短パン。そして黒いフェルト帽を被っている。伝統的な衣装は州によって微妙に異なるらしいので比較研究してみると面白いかもしれない。

※写真左は民族衣装を着て踊る人。右は民族衣装の似合う女性を決めるコンテストの出場者達。

エクアドルの食事

豚の丸焼きアルムエルソエクアドルは各地区(海岸・山・ジャングル)によって食べる物が違う。海岸地方は新鮮な海の幸が食べられるので食事は一番うまい。セビッチェと呼ばれる海産物のスープがありこれはお勧め!ただし食べ過ぎると寄生虫をもらう事があるらしい。。。 アンデス地方は芋、豆にモテと呼ばれる白い南米産のとうもろこしを食べる機会が多い。 この地方で印象的な料理は豚の丸焼きやクイと呼ばれる大きなねずみの丸焼きがある。 殆どの日本人は見たらビックリするはずだ。

どの地方でも米は食べる。しかし、日本と違って長い米である。米は砥がず塩と油を入れて一緒に煮ている。 油っぽくパサパサしてあまり美味しくない。また、サラダを食べる事はほとんどない。

外食した時の値段はエクアドル料理のスープとご飯・おかずのセットで1ドル〜1.5ドル程度が相場である。 ちなみに朝食はDesayuno(デサジューノ)、昼食はAlmuerso(アルムエルソ)、夕食はMerienda(メリエンダ)と呼ばれている。

日本食レストランは首都のキトとグアヤキルにあるが安い料理でも6ドル以上とこの国の物価からすると非常に高い。 カレー、味噌、醤油などの食材もこれらの町で買う事ができる。また中華料理の店はChifa(チーファ)と呼ばれ何処の町にもある。 もしエクアドル料理が口に合わなければそこで食事をする事も可能である。

エクアドルの家

チョサ私の家私の住むクエンカは金持ちが多いと有名な所でほとんどの家が石やレンガ造りである。家に入るとすぐに広間がありホームパーティーができるようになっている。また、家には靴を脱がないで入る。

他に日本と違う所は警備が厳重な事である。門に1つないし2つの南京錠。家に入るのにも鍵が必要。乗り越えられないように塀の上に尖ったガラスが埋め込まれたりしている。それだけ泥棒がいるという事か。そういえば私の住んでいた家もやられたなぁ。。。

少し田舎へ行くと家は粗末になり土壁の家や一見竪穴式住居のような家に住んでいる人もいる。この国の貧富の差の激しさを感じる。

※写真左はクエンカの中流家庭の家。右はチョサと呼ばれるインディヘナの住居。

エクアドルの郵便事情

国内に郵便網はあるが日本のように個人宅へ配達するサービスは無い。 郵便局にある私書箱に届けてもらう形になる。 日本から荷物を送ってもらう場合は私書箱宛てに送ってもらうと良いだろう。 (協力隊員はキトのJOCV事務所に送ってもらう事も可能だが遅配や関税がかかる事が多くお勧めしない。) 私の住むクエンカでは年間約15ドル程度で私書箱を持てる。

また、エクアドル国内には宅配便業者があり (セルビエントレガ(Servientrega)が大手) これを使えば個人宅まで送付可能だ。 ただしこれは日本から物を送ってもらう時には役に立たないのが残念である。

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