昨年は旅先で迎えた新年だが、今年は仕事が31日まであったのでクエンカで過ごした。29日頃から街角で年末に燃やすアーニョ・ビエホ(Año viejo)と呼ばれる人形やそれに付けるマスクが並び始める。1m50cm程の大きな人形から50cm程の小さな人形まである。人形を作る時は人に似せて作る事が多いらしく私の職場では秘書の1人を似せて、某家族は父親に似せて作っていた。
31日の夜はロカ・ビウダ (Loca Viuda)と呼ばれる黒いドレスで女装した男達が車道をロープで通行止めにして小銭をせびる。彼らは燃やされる人形の未亡人の役回りでお香典としてお金をせびっているのだ。黒いドレスは喪服の意味がある。
クエンカでは賞金付きのアーニョ・ビエホ コンテストがあり所々で手の込んだ人形が展示されている。
夕食を家族と共に取り、年が明けるまで話したり踊ったりして時を過ごす。年明けと共にアーニョ・ビエホに火をつけ新年を祝う。私の家族がアーニョ・ビエホを燃やそうとしたら近くにいた警官が新年を祝う意味でライフル銃を空に向けて数発撃ったので家族がびびっていたのは笑ったなぁ。
また元旦に歩いていると燃えた人形の残骸をオレンジ色のつなぎを着た清掃員が掃除していたり、道に黒い燃えかすが残っていたりする。