Pase del niño

飾られた車昨年と同じくクエンカで12/24にPase del niño (パセ デル ニーニョ、Niño viajeroとも呼ばれる)が催された。去年は見ただけだったが今年はある事がきっかけで参加を画策することにした。

他の協力隊員で童顔で背が小さく、まるで小学生のように見える女性がいる。彼女が自分の任地からわざわざPase del niñoを見にクエンカへ来ると聞き「参加しに来るんだ〜」と軽い気持ちで言ったのがすべての始まり。それが他のクエンカ隊員に伝わり彼が信じられない位のやる気を出し衣装、車、人などなど全て準備してくれた。

リャマに乗った子前々日に電話があるまで彼らが本気だったとは全く気付かず話が進んでいる事を聞いて正直驚いた。しかし、『面白そうだからやるか』と方向転換。24日は12:00まで仕事の予定だったが職場の許可を取り10:00で早退。バスで現地(ボリーバル通り)へ向かう。私がボリーバル通りへ到着すると行列の先頭が市中心部のパルケ・カルデロンに着いていた。電話をして何処にいるか聞いたらまだそこから数キロ後ろ。写真を撮りながら彼らの方へボリーバル通りを進む。

Gusano装飾の施されたトラックの荷台や馬やリャマに乗った着飾った子供たち。ダンスを踊りながら行進するダンスチーム。きらびやかな布で全体を覆った乗用車。お菓子やペットボトルで装飾されている乳母車に乗った赤ん坊など、このお祭らしい風景とすれ違い30分以上掛けて仲間の所へ到着する。

我々の車はピックアップトラックに白い布を被せ、上に小さなクリスマスツリーを乗せ、天使の格好をした女性隊員に、準備した隊員の生徒が3人仮装して荷台に座っていた。予想以上に頑張ったなという感想。

我々の車 集合写真12:30まで粘ったが全く列が前へ進まずほとんどの仲間に用事があるらしいので途中で退散してしまった。私はまだ別ページ用の写真が足りなかったので再び市中心部へ戻り撮影再開。デジカメの記憶容量が無くなり一度帰って再び15:30に戻ると既に清掃車が出て終わっていた。昨年よりも30分以上早い。

清掃員昨年は清掃員と底にブラシの付いた車が2台しかいなかったが今年は散水車が列の先頭と最後尾に一台ずつ。それに続いてオレンジ色のつなぎを着た清掃員。それに挟まれて数台のブラシ付きの清掃車が続く。昨年よりグレードアップしている。なかなか侮れんな。

清掃が終わりボリーバル通りの通行止めが解除され普通に車が走り始める。親に連れられ仮装をして歩いている数人の子供と路上駐車している飾り付けられた数台の車が残っている以外は町は普段の様相を取り戻す。

これが私の見る最後のPase del niño。朝から夕方まで観続けるのは辛いかもしれないけれど 子供がかわいいし、民族衣装や伝統的踊りが見られるのでお勧めです。

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