クエンカでは年に数回、闘牛が開催される。わざわざ闘牛士はスペインから呼ぶ事もあるそうだ。エクアドルの闘牛士はレベルが低いらしくスペインから呼んだ方が面白く箔も着くらしい。
私はクエンカ独立記念日期間中に行った。費用は一番前列のメインスタンド側がUS$35。バックスタンド側がUS$30。2列目メインスタンドUS$25。バックスタンドUS$22。後ろの席US$12だった。私は30ドルの席で観戦。以前キトで闘牛を見た人によるとかなり良心的な値段らしい。
11:30開始のはずだったのだが実際に始まったのは40分遅れ。この国じゃ仕方ない事だけどね。
<流れ>
1. 最初に闘牛士や牛追い人がずらっと登場する。
2. 彼らが持ち場に着いた後これから登場する牛の体重、マタドール・牛の生産者の名前を書いたプラカードを男が持って闘牛場を歩く。
3. 牛登場。
4. 大人数で牛を煽って興奮させる。
5. 防具を付けた馬登場しピカドールが刃先の短い槍で牛の背中を刺す。
6. マタドールが両手に銛のような短い槍を持ち牛の背中へ刺す。
7. マタドールが赤い布とサーベルを持ち牛を翻弄する。(皆がイメージする闘牛の図)
8. 牛が弱ってきたらサーベルで致命傷を与える。
9. 牛の死体が場外へ運び出される。
10. 牛が死んでマタドールの働きが良ければ場内一周。観客が薔薇や帽子を投げる。(ニワトリ投げている人もいたなぁ・・・)
例外として観客を楽しませた牛(?)は殺されず生きたまま退場できるようだ。(今回7頭中1頭生還) この場合、勝負が終わりマタドールが場内を周る際に牛の生産者も一緒に周っていた。う〜ん。闘牛ってルールが良くわからん。
11. 闘牛場内を均しNo.1へ戻る。
クエンカには馬に乗ったまま牛と戦うレホネアドールと呼ばれるマタドールも来ていた。滅多に見られる物じゃないらしいのでラッキーだったのかな。
また油断すると人間側も失敗をする。今回、ピカドールの馬が倒された。
<感想>
入場料は少し高いが楽しめた。見て損は無いと思う。しかし、人間側が卑怯。牛1頭に人間多数で相手をする。マタドールがやられそうになったら他の人がすぐに助けに出るし牛に勝ち目が無い。あの日本の定番勝負、沖縄のハブ対マングースでさえもハブが勝つ余地が残されているのに。。。(一緒にするなって!?) 日本じゃ動物愛護団体の反対で絶対に開催は無理だろうな。